代打・狩野同点呼んだ!打率5割
「中日3-2阪神」(14日、ナゴド)
劣勢の重苦しい空気を一振りで消し去った。1点を追った八回。阪神・岩田の代打で登場した狩野が左前打を放ち、その後の一時は同点となる関本の右前適時打につなげた。
フルカウントからの135キロ直球が鋭いライナーとなってレフト前の芝に弾んだ。けん制悪送球で一気に三塁に進んだところで代走・俊介と交代したが、三塁側ベンチで背番号99を出迎える激しさが、殊勲度の大きさを象徴していた。
「代打ということで、それだけに集中してやれてるのが一番じゃないですかね。スコアラーの方からも(スピード)ガンより速く見えるぞ、と情報をもらってたので」。心と頭が一致した副産物だと狩野は位置づけた。
1打席で結果を残さなければならない立場で8打数4安打の打率5割。関本に勝るとも劣らぬ勝負強さが際立つ。この勢いに乗らない手はない。狩野の登場を告げるアナウンスが、タテジマの閉塞(へいそく)感を打ち破る。
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