“崖っぷち男”隼太が黒田から1号!
「広島11-3阪神」(25日、マツダ)
崖っぷちからはい上がった。阪神・伊藤隼が広島・黒田から1号2ランを含む3安打で今季初の猛打賞。大敗の中、1軍定着へ大きなアピールを果たした。
最大の見せ場は六回無死二塁だった。内角への139キロのカットボールを強振。右翼・シアーホルツが早々と背走を諦める完璧な一発となった。
14年9月27日のヤクルト戦以来となる今季初アーチ。「今まではミスショットしていた部分があった。しっかりと捉えられたのでよかった」。勝利には直結せず、試合後は険しい表情を崩さなかった。ただ、背番号51にとっては1軍生き残りへ価値ある一打だった。
14日に1軍昇格後、この試合まで打率・091。21、22日のDeNA戦(横浜)は2試合連続先発で、わずか1安打に終わっていた。1軍の外野は大和、俊介、狩野らも出場機会を狙っており、不振が続けばチャンスが減る可能性は高かった。
立場が危うくなる中、試合がなかった23、24日の2日間で、冷静に自分を見つめ直した。「横浜でダメだったので修正した。構えとタイミングの取り方。映像を見て、理想とギャップがあったので」。本塁打以外でも修正の跡を見せた。
二回1死は外角へ逃げる142キロのツーシームを強振。タイミングを取ってスイングした逆方向への飛球は、勢いを失わずに左翼フェンスを直撃する二塁打となった。
四回1死での一塁内野安打を含めて、初対戦の黒田から3安打。和田監督も「1軍に上がって初めてじゃないか。思い切りのいいスイングだった」と評価した。現在、1軍には左打ちの外野手が福留と伊藤隼しかいない。結果を残せば出場機会は増える。一流投手との対戦でつかんだ感触は、無駄にはしない。
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