ドラ5植田“プロ1号”は豪快先頭弾
「ウエスタン、広島2-1阪神」(2日、由宇)
両翼100メートルの由宇球場で、阪神ドラフト5位・植田(近江)が“プロ第1号”をかっ飛ばした。メモリアルな一発は、先頭打者本塁打。ゆっくりとダイヤモンドを回り、一塁ベンチ前の祝福の列を確認すると、満面の笑みを浮かべた。
左腕・戸田が投じた6球目、クロスファイヤーで食い込んでくる内角直球だった。「合わせるのではなく、しっかり振れました」。手応え抜群の打球は悠々と左翼フェンスを越えた。ウエスタンでの出場26試合、74打席目で待望の一発だ。
だが、直後の守備で失態を犯した。「早く投げないといけないと思って少し焦りました」と鈴木将のボテボテの遊ゴロをエラー。そこから、横山もリズムを崩し2失点で逆転された。古屋2軍監督は「あんなことをしていたらダメだな」と厳しい言葉を残した。
感慨に浸る暇はない。一瞬の気の緩みがミスを生む。うれしさ反面、教訓を得た1日となった。