中谷 昇格即スタメン!「7番・中堅」
阪神の中谷将大外野手(22)が7日、甲子園での1軍練習に合流した。8日の広島戦(甲子園)で2012年以来3年ぶりに1軍に昇格し、「7番・中堅」で先発出場する見込み。ウエスタン首位打者として混戦の中堅争いを勝ち抜き、5位に低迷するチームの起爆剤となる。
褐色に焼けた顔を引き締めた。ウエスタン首位打者として臨む3年ぶりの1軍。まずプロ初ヒットを…。そんな生半可な気持ちではない。中谷は定位置奪取へ勝負をかける。
「久しぶりに1軍に呼んでもらえたし、ラストチャンスぐらいの気持ちでいきたい」
早速、出番が与えられる。8日の広島先発の戸田とは、ウエスタンで4打数3安打。9日の同戦はジョンソンが先発予定だ。和田監督は「使ってみたいから上げた。福留の状態が良くて、マートンも上がっている。7番が非常に大切」と「7番・中堅」で起用する方針を示した。
中谷にとっては今後を占う左腕との“2番勝負”となる。現在、1軍の中堅候補は大和、伊藤隼、俊介、狩野。相手投手の左右で先発が変わる日替わり起用が続いている。逆に言えば、攻守で何らかの武器があれば、一気に定位置を奪うこともできる。
甲子園練習では可能性の一端を見せた。フリー打撃では56スイング。弾丸ライナーでの一発など左翼席への4本の柵越えを放った。
飛距離と同様に目立ったのが、逆方向への打球だった。安打性34本のうち14本が中堅から右へのライナー。ウエスタンでの昨季打率・190から、今季・303への進歩を象徴する内容だった。その背景には技術面よりもメンタル面の成長があった。
「技術で意識することは変わらない。それよりも今は気持ちを整理して打席に入っている。あれこれ考えず、1年目のようにシンプルに考えている」
守備も上達している。報告のため1軍練習を視察した古屋2軍監督は「守備もいい。身体能力が高くて、捕れないと思った打球を捕るからね」。元捕手とあって強肩も武器だ。
プロ5年目。期する思いは強い。2年目の12年は将来の主砲候補として、1軍春季キャンプに抜てきされるなど期待は高かった。だが、シーズンでは6試合で10打数無安打。その後は2軍でも伸び悩んだ。今回は結果を残してつかんだチャンス。「結果を求めていく」。中谷は強い決意を持ち、甲子園に立つ。
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