岩田 連敗ストップへみなぎる自信

 オレが救う!阪神・岩田稔投手(31)が11日、先発予定の12日・ヤクルト戦(神宮)での必勝を誓った。「(自身の連勝、チームの連敗は)過去の話。目の前の相手をどうやって倒すか」と力強く話した。チームは3連敗で最下位とどん底にあえぐが、苦しいときこそ強靱(きょうじん)な精神力を持つ左腕が頼もしい。

 どんなにチームが苦しい状況であろうと、この男にみなぎる自信はまったく変わらない。岩田は堂々と前を向いて言った。

 「しっかり自分の仕事ができるように頑張るだけです。それしかないでしょう」

 3連敗で最下位。チーム状態は最悪と言っていい。だが、12日のヤクルト戦の先発マウンドに立つ左腕は絶好調だ。ここ2戦はいずれも勝利投手になっただけでなく、どちらもヒーローインタビューのお立ち台に上がる活躍を見せた。

 4月29日にはヤクルトを相手に7回で10安打を浴びながら無失点という快投を演じ今季初勝利を手にした。走者を出しても決してひるまない。強い精神でピンチを次々に脱出する投球に虎党もしびれた。3連敗で巡ってきた前回登板の5日・中日戦では7回2失点の投球だけでなく、同点の六回2死満塁で決勝の三塁打を放ちバットでも貢献して見せた。

 それでも「(感覚は)多少は違うと思いますけど(チームの連敗、自身の連勝は)過去の話ですから。目の前の相手をどうやって倒すかです」と構えることも浮かれることもない。自分自身に与えられた仕事を全うするだけ。その一点に集中することがチームを勝利へ導く近道だと信じる。

 相手はバレンティンを欠くとはいえリーグ2位の18本塁打を誇る。雄平、山田、畠山ら一発のある打者が並ぶ打線は脅威。しかも本塁打が出やすいと言われる神宮が舞台とあれば、警戒心はさらに高まる。

 「ムダな四球は出したくないなと」

 一発があるならば、余計な走者を出さないことが肝心。ここまで40回2/3で8四球という制球力で対応する。

 この日は晴天の甲子園で調整。藤浪と組んだキャッチボールでは、1球1球、セットポジションから丁寧に投げ込み、強いボールで相手のグラブを鳴らした。準備に余念はない。逆境に強い岩田が連敗ストッパーになる。

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