劇勝呼んだ0封リレー!呉昇桓気迫斬り
「交流戦、阪神4-3楽天」(28日、甲子園)
阪神の勝利を呼んだのは陰のヒーローたちだ。松田、高宮、呉昇桓、福原のリリーフ陣が六回以降の6イニングを無失点。延長十一回のサヨナラ劇まで踏ん張った。
同点の九回から今季2度目の2イニングを投げた呉昇桓は、「長いゲームになったけど勝ててよかった。(リリーフ陣の踏ん張りで)同点まで追いつけた」と胸を張った。「絶対に抑える。点を与えない」と自身に誓った2イニング目の延長十回は、先頭の藤田に右前打。2四球などで2死満塁のピンチを背負った。
迎えた代打・伊志嶺の打席では、打ちとったはずのファウルフライを小宮山が捕れず仕切り直した。気持ちを奮い立たせて、最後はこん身の147キロ速球で空振り三振。石仏は珍しくマウンドで小躍りした。
前夜に続く2連投でのイニングまたぎに、和田監督は「どうしても取りたいゲームだった」と明かした。また「六回以降の投手が0に抑えてくれた」とその奮闘をたたえた。
3点ビハインドから2イニングを無安打の松田も「いつも任されているところを0に抑えるだけです」と誇らしげだ。勝ち星は福原についたが、全員で奪った殊勲星。聖地の夜空はその輝きで明るくなった。