和田虎、大隣に完敗 三塁すら踏めず…
「交流戦、ソフトバンク5-0阪神」(9日、ヤフオク)
最後の打者で空振り三振に倒れた阪神・上本が、悔しそうな表情を浮かべた。5月19日・巨人戦以来の今季6度目の完封負けを喫した。
リベンジはならなかった。昨年の日本シリーズ第3戦で7回無得点に抑え込まれた大隣が相手。またしても翻弄(ほんろう)され、今度は完封を許した。
「全く(球種を)絞れてない。すごい球がないから。どの球も打てそうな球なんでね。踏ん切りがつかない」。和田監督が苦い顔で、大隣の術中にはまったことを嘆いた。
打てそうで打てない。チーム全体でわずか4安打。3打数無安打に封じ込められた福留は、大隣の日本シリーズとの違いについて「分からない。あんまり変わらない」とぶ然とした表情。関川打撃コーチは「直球が前に飛んだのは何球あったかな。キレもコントロールも良かったんじゃないかな」と脱帽した。
1人の投手に完封されるのは、4月5日・巨人戦の高木勇、5月16日・中日戦の大野、5月19日・巨人戦の菅野に次いで4度目。得点力不足にあえぐ今季を象徴するような展開だった。
7日の日本ハム戦で3安打2打点と復調したかに見えたマートンも、この日は四回に三ゴロ併殺打に倒れるなど3打数無安打。助っ人の好調が長く続かないことについて、指揮官は「そういう傾向があるな」とため息交じりに言った。
連勝は4で止まり、勝率は再び5割に戻った。何よりもソフトバンクに圧倒され「防戦一方のゲームになった」ことが痛い。気持ちを切り替え、仕切り直して戦うしかない。