遼馬再生へ中西コーチ「歩き方変えろ」
阪神・中西清起投手コーチ(53)が15日、中継ぎで苦闘する松田遼馬投手(21)の再生に乗り出した。キャッチボール相手を務め「(体重を)外に使って内転筋を使えていない」と指摘。「歩き方からして、そうだろう。変えていかないといけない」と普段の歩き方から改善させる考えを示した。
今季は「八回の男」に指名されながら、22試合の登板で3勝2敗、防御率4・94。最近はビハインド時も不安定な投球が続き、2番手で登板した15日・オリックス戦でも、安達に手痛い一発を被弾。中西コーチは具体的に修正ポイントを挙げた。
「前でスピンの利いたボールを放れるようにしないと。今は指先が走ってこない。なでている。右肩が下がっているから、起きるようにしないとあかん」
現在のフォームでは150キロの球速が出ても、打者は速さを感じないという。「球速で見えない球の質だ。筋力的にも弱さがある。配慮もするけど、疲れて休むベテランピッチャーのようなスタイルでは困る」。期待するからこそ、求めるレベルも高くなる。
「今年1年で、遼馬と歳内はしっかりしないといけない」。中西コーチにとって、2人は2軍投手コーチ時代からのまな弟子。厳しくも温かい指導で、一人前のセットアッパーへ育て上げる。