鳥谷復活1676安打 真弓超え歴代5位に
「交流戦、阪神11-4日本ハム」(16日、甲子園)
快音が響き、スタンドが沸く。遠ざかっていた感触がよみがえった。勢いよく一塁を蹴って二塁へ進むと、拍手と歓声のシャワーを浴びた。流れを引き寄せた節目の一打。阪神・鳥谷が魅せた。
「チャンスだったので、ランナーをかえすバッティングをすることだけを、心掛けていました。しっかりと、捉えられました」
2点リードの二回2死二塁の好機。初回の対戦は二ゴロだった中、冷静に有原の球筋を見極めた。初球の直球から、3球変化球が続き3ボール1ストライクからの5球目。「(そこまで)変化球が多かったので」と外寄りの直球を逆らうことなくはじき返すと、打球はライナーで左翼左を破る適時二塁打に。リードを3点に広げた。
自身の適時打をきっかけに、結果的に3回0/3でプロ最短KOとなった有原は早大の後輩。「(同じ早大というのは)どうってことないですよ」。試合後は淡々と振り返ったが、先輩としてプロの厳しさを感じさせる一振りでもあった。
チームとして、あと一本が出ずに苦しむ展開が多かった中での貴重な追加点。自身3試合ぶりの安打で、打点は10日のソフトバンク戦での3号2ラン以来5試合ぶり。さらに適時打は5月21日の巨人戦以来、実に21試合ぶりとなった。これで通算安打も「1675」となり、真弓明信を抜いて阪神歴代単独5位に浮上した。
四回には無死一、二塁から、しっかりと四球を選んで出塁し、打者11人7得点の猛攻に貢献。先頭から打席に立った五回は1676本目の安打となる中前打を放ち、2日のロッテ戦以来となる複数安打を記録した。「(チームとして)勝てたのが良かったです」と鳥谷。大勝の勢いを壊すことなく、リーグ再開に向けて調整していく。
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