岩田 7回1失点も無援…勝ち星お預け
「阪神0-3中日」(7日、倉敷)
ふてぶてしいまでに自分を貫いた。試合直前まで降り続いた雨に、上り調子だったはずの阪神打線も湿ってしまったようだった。それでも、まったく動じないのがこの男の肝の太いところ。「自分のピッチングができたんで。ここ最近できていなかったから、いいきっかけをつかめたかな」。岩田が粘投で7回7安打1失点。手応えをつかんだ好投だ。
「バランスがよかったと思う」と自ら振り返った。完投勝利を挙げた6月16日・日本ハム戦以降は2戦連続で3失点。試合中盤で降板していた。しかし、この日は違う。四回、先頭の遠藤に右前打を許したが、1死二塁から平田、ルナを変化球で連続して空振り三振。六回も1死二塁から平田、ルナを連続して凡退。得点圏に再三走者を背負っても、勝負どころは締めた。
「あそこが悔やまれる」と言う唯一の失点は七回。1死から藤井のボテボテの三遊間への当たりに猛チャージしたのは三塁・今成と遊撃・鳥谷。その2人とも捕球できず内野安打となった当たりがきっかけだった。暴投と四球で一、二塁。そこで桂に右前打を許し、満塁から代打森野の犠飛で先制点を献上した。
和田監督は「岩田はよく投げた。何とか粘ってくれた」と好投をたたえた。一方で、中西投手コーチは「あそこは桂を何とかせなあかん。初球をポーン(と打たれたの)では」と厳しく指摘した。
先発投手の5、6番手が定まらない現状。次は中4日で12日・巨人戦に先発する可能性もある。混セから抜け出すために、詰めの甘さは命取り。だからこそ「次はしっかり投げて、チームが勝てるように頑張ります」と岩田は誓った。倉敷での好投で、その思いは一層強くなった。
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