「1番・鳥谷」で3連勝&貯金ターンだ
前半戦連勝フィニッシュや-。阪神・和田豊監督(52)が13日、鳥谷敬内野手(34)を14日からの広島2連戦(甲子園)でも1番で起用する方針を示した。12日の巨人戦でリードオフマンに復帰し、連敗ストップに貢献したキャプテンが3連勝と前半戦の貯金ターンを導く。
腹を固めた。前半戦最終カードとなる14日からの広島2連戦。流れを引き寄せ、弾みを付けるための策。1番・鳥谷-。和田監督は決意に満ちた表情、はっきりした口調で明言した。
「昨日の様子を見ていると思ったよりも体調は良かった。できれば後半戦からという思いはあったんだけどね」
1番起用は当初、後半戦からと首脳陣が温めてきたプランだったが、12日の巨人戦で13試合ぶりに1番に据えた。鳥谷は初回の先頭打者安打に八回の左犠飛と勝利に貢献。それまでは6月21日・ヤクルト戦で死球を背中に受けた影響を考慮していたが、カード3連敗を阻止するため虎将が動いた。
平田ヘッドコーチは「あしたも1番やろ。体の状態?試合に出てる選手なんだから」と万全ではないながらも、試合には出られる状態であると説明した。
打線をさらに活性化させるための策でもある。先週末の巨人3連戦で3戦連続打点をマークした3番・福留を筆頭にゴメス、マートンも「状態が上がっている。まずはその前にランナーを置きたい」と和田監督。得点力アップの鍵を握るリードオフマンに選球眼も優れた鳥谷を指名した形だ。
20日・巨人戦(甲子園)からスタートする後半戦も同様だ。「体調面でクリアすれば」の条件付きではあるが、「今(1番で)いって、後半戦いけないのは考えづらい」との見通しを語った。今季も1番・鳥谷で幕を開けた。指揮官にとって「上位を打つべき選手だと思っている」との信念は変わらない。
12日に宿敵を倒して借金1とした。14日からの広島2連戦に連勝して貯金生活再突入を狙う。ミッションに挑む鳥谷も気合は入っている。「球宴前の残り2試合、甲子園でいい形で終われるようにしたい」と静かに闘志を燃やした。
鳥谷を筆頭とした打線が、甲子園で大暴れする。3連勝で前半戦を締め、打倒・巨人と頂点奪取に挑む後半戦を迎える。