メッセ無援悔しいなぁ…新井にやられた

 「阪神0-3広島」(15日、甲子園)

 中4日の疲れを感じさせなかった。前半戦最終戦のマウンドを託された阪神・メッセンジャーが6回4安打1失点。今季7敗目を喫し、広島戦は3戦3敗となったが、後半戦へ期待を抱かせる104球だった。

 「ある程度ゲームはつくれましたし自分の仕事はできたと思います。調子も良かったです。中4日?そこは全然、影響はなかったです。すべて感じよく投げられたと思います」

 最速151キロ直球は角度があり、調子のバロメーターである縦に大きく割れるカーブも効果的。だが、四回に落とし穴にはまった。先頭菊池の安打、丸の四球からピンチを招くと、4番新井に右前へ先制適時打を浴びた。「上位打線からだったので、しっかり抑えないといけなかった」。この1点が、最後まで重くのしかかった。

 六回の攻撃で代打を送られると、眉を「ハの字」にして無念の表情に。和田監督は「初回から飛ばしてボール自体は悪くなかったし抑えてるうちに追いつきたいところだった」と無得点に終わった打線に嘆き節だった。

 前半戦の最終登板。気分を一新して、マウンドに上がっていた。前回登板した10日・巨人戦は6回6安打4失点でKO。7月は白星から見放されており外見からリセット。鏡の前に立ち、髪をセルフカットした。このニューヘアーが家族に大好評だという。以前モヒカンにしたときは「ダメ」と切り捨てたベネッサ夫人も今回は「いいね!」を連呼。長女フランチェスカちゃんも「かっこいい!」と声を弾ませたようだ。

 シーズン序盤は2軍降格の屈辱も味わったが、すっかり、タフネスぶりを取り戻した。メッセンジャーは「浮き沈みがあったけど、最後は乗ってこれたと思っている」と総括。球宴明けは21日の巨人戦(甲子園)の先発が濃厚。5試合ぶり白星へ、伝統の一戦から、流れを変える。

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