岩崎が第5の男!決まった必勝ローテ
10年ぶりのリーグ制覇を狙う阪神が18日、後半戦開幕の必勝ローテーションを固めた。この日甲子園で行われた全体練習でシート打撃で好投し、5番目の男に指名された岩崎優投手(24)が再奪首の新たなキーマン。20日からの巨人戦(甲子園)は岩田、メッセンジャー、能見で今季2度目のG戦勝ち越しを狙い、24日からのDeNA戦(甲子園)は藤浪、岩崎、岩田でキヨシ監督の勢いに待ったをかける。
後半戦のスタートダッシュをかける必勝ローテーションが明らかになった。20日に甲子園で再開されるリーグ戦はいきなり巨人、DeNAの上位2チームを迎える。前半戦の軸を担った「4本柱」が岩田→メッセンジャー→能見→藤浪の順に出陣することが決まった。
目玉はDeNA2戦目の先発だ。中西投手コーチは「もう決まっているよ。晋太郎の後となると、どちらがいいか…」とけむに巻いたが、「5番目」を託されるのは、9日の中日戦(甲子園)で好投した秋山ではなく、2年目左腕の岩崎だ。
同コーチは「問題はDeNA戦。梶谷、筒香は左(投手)からよく打っている。長打はないんだけどな」と、不安材料もほのめかしながら「(岩崎は)だいぶ戻ってきている」と、約2カ月間の2軍調整を続けた左腕の復調に期待。さらに、対DeNA戦で通算5戦2勝1敗、防御率1・44の好相性も判断材料となったようだ。
岩崎は今季、開幕ローテーションに名を連ねながら、5戦未勝利のまま5月18日に出場選手登録を抹消された。以来、ローテ5番目の挑戦権を有しながら結果を残せず、ことごとく落選してきた。遅ればせながら信頼を回復したのは前回登板、12日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)。8奪三振1失点で無四球の完投勝利を挙げ、結果、内容ともに太鼓判が押された。
この日、甲子園で行われたシート打撃に登板した岩崎は「抑えるイメージを持って投げた」と、打者15人に対し3被安打2奪三振。福留、ゴメス、マートンの好調クリーンアップに1安打も許さず、1軍首脳陣の前で「復調」を実証してみせた。
後半戦開幕の2カードは10年ぶりVロードを占う大切な6戦になる。12日の巨人戦(東京ドーム)で5回1失点と好投した岩田が本拠の伝統の一戦で先陣を切り、メッセンジャー、能見で今季2度目のG戦勝ち越しを狙う。DeNA戦は球宴MVPの藤浪で波に乗り、上げ潮の岩崎が3戦目の岩田にたすきをつなぐ。「5番目の男」が再ダッシュの鍵を握っている。