江越で阪神首位タイ!12人猛攻6得点

 「中日4-6阪神」(28日、ナゴド)

 頼もしい若虎が一気の集中打を呼び覚ました。阪神は0-2の三回、江越大賀外野手(22)の四球から始まり、マット・マートン外野手(33)の勝ち越し2点適時打など、打者12人6安打の猛攻で6点を奪った。江越もこの回の2打席目で、締めの2点適時打。貯金を2とし、ヤクルトと並び首位タイに浮上。このまま頂点へ突っ走れ!

 背番号25が打席に立つと歓声がひときわ、大きくなる。期待に応えて、またも虎党のハートを揺さぶった。豪快な一発…ではなく、勝負強さを発揮。江越が歴戦の先輩に負けない存在感を放った。

 三回だった。先頭で四球を選ぶと、打線が爆発した。1死満塁から上本、福留の連続適時打やマートンの2点タイムリーで4点。なお2死満塁で、江越に2度目の打席が回ってきた。

 「球種は関係なく、甘いボールを思い切って振っていこうと思っていた」。初球。山井のシュートを捉えて二遊間を破った。2試合連続適時打となる2点中前打。6点目をたたき出し、試合を決定づけた。

 「皆さんがつないでくれたチャンスだったので、いい形でつなぐことができてよかった」

 日本記録の通算3018試合出場を達成した谷繁とは、3打数無安打1三振に抑えられた5月4日以来2度目の対戦。前日の宣言通り、リベンジを果たした。

 これで6試合連続先発。余裕も生まれてきた。六回無死は2個目の四球を選んだ。「だいぶん球が見えるようになってきた」と手応えを口にする。

 持ち味も忘れていない。八回無死は福谷の直球に体勢が崩れるほどのフルスイングで空振り三振。和田監督が長所を伸ばすために送った“三振指令”に応えるスイングだった。

 全力を出し切るために準備は整えてきた。開幕から2カ月がたった6月。体重がベストの82キロから80キロに減っていた。1軍で結果が出ないストレスもあったのかもしれない。

 「疲れは大丈夫なのに…。これはやばいなと思った」

 普段から飲むプロテインに加えて、寮では夜中に食堂で白飯をかき込むなど対策に着手。「痩せると動きにキレがなくなって、スイングにも影響する。本当にしんどくなるのは、8月以降だと思うので今から意識している」。現在はベスト体重をキープ。不安なく試合に臨んでいる。

 急カーブの成長曲線を描くドラフト3位ルーキー。正中堅手へ向けて、また一歩前進した。

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