安藤、連夜の好救援 3人斬りで3勝目
「中日2-3阪神」(29日、ナゴド)
守備からリズムをつくる。マウンドで攻撃への下地を整える。九回の勝ち越しを導いたのは、鮮やかな3者凡退のピッチングだ。満塁のピンチをしのいだ前夜に続き、阪神・安藤が2夜連続となる活躍。この日は白星が輝いた。
「先頭が右(荒木)だったんで。荒木は足があるから」
能見に続いてマウンドに上がったのは、同点の八回だった。先頭は荒木。丁寧に外角を攻め、細心の注意を払って一邪飛に打ち取ると、続くルナは左飛に。2死無走者からの平田には、一発を警戒しながらの投球で右飛に仕留めて3人でピシャリ。自身12日の巨人戦以来となる3勝目につながる結果となった。
同点という状況と、右肩上がりの状態から判断された八回の起用に、計8球の快投で応えた。暑さも厳しい夏場の連投でも、安定した投球を見せる右腕。日頃から「もう若くないから」と、ナイター後の深夜には食べすぎないように食事量を調整。日々の体調管理が、好調の要因にもなっている。
和田監督も「ピッチャーが踏ん張っているのが大きい」と称えた存在感。これで、球団単独18位となる通算75勝目に。積み重ねてきた全てが安藤の武器であり、優勝を狙うチームの強みでもある。