藤浪「ウル虎気持ちいい」もう一丁!
31日のヤクルト戦(甲子園)に先発する阪神・藤浪晋太郎(21)が30日、甲子園で行われた指名練習に参加し“ウル虎投球”の再現を誓った。前回24日・DeNA戦は自己最多152球を投げ自身2度目の完封をマーク。「ウル虎の夏」第2弾の今回もお立ち台で「ウル虎気持ちいいです!」と叫ぶつもりだ。ヤクルトが敗れ、チームは単独首位。31日の首位攻防戦初戦は、藤浪で勝つ!
2週連続のお立ち台で、あのフレーズを絶叫する。首位攻防戦前日の甲子園。練習を終えた藤浪はニヤリと笑って、“ウル虎投球”の再現を約束した。
「そういう投球をしたいですね。ファンの方は喜んでくれると思うので。黄色のユニホームの、イベントごとなので、“ダメ虎”と言われないように頑張りたいです」
前回24日・DeNA戦では自己最多152球を投げ、今季2度目の完封をマーク。お立ち台に上がると、真っ黄色に染まるスタンドへ「いや~、ウル虎気持ちいいです!」と叫び、ファンの心をわしづかみにした。
反響は大きく、Tシャツとフェースタオルが数量限定発売。すでに完売しているが「営業のことなので(笑)。阪神がもうかればいいと思います」と余裕たっぷりだった。
長期ロード出発前の最後の甲子園。31日からの3連戦も「ウル虎の夏」開催日だ。入場券は売り切れ、ファンは藤浪の歴史的な投球を心待ちにする。2試合連続完封となれば、球団の日本選手では92年の湯舟、野田以来、23年ぶり。シーズン7度目の2桁奪三振をマークすると、04年の井川以来、11年ぶりだ。
前回は152球投げたものの、パフォーマンスを100%発揮する準備は整っている。疲れ知らずの21歳は、「疲労感はないです。前回と同じくらいの球数を投げても大丈夫」と元気いっぱいだ。
対するヤクルト打線は絶好調。中でも3番・山田はトリプルスリー、三冠王を視界に入れる。山田封じが勝敗のポイント。和田監督は「ストライクゾーンを打ち損じしない気迫が打席で出ているよね」と絶賛し、藤浪、鶴岡のバッテリーへ「配球論とかを考えると楽しくなってくるぐらいでないと。いい打者をどうやって抑えようか、と。プラスの発想になってくるといい配球になってくるんじゃないか」と逆転の発想を求めた。
プロ通算30勝目を目指す藤浪は「クリーンアップは好調ですし、山田さんに限らず打線のキーになるところをしっかり抑えたい」と力を込めた。ウル虎の夏第2弾。暑さを吹き飛ばす投球で、首位攻防の初戦を飾る。