歳内「必死」ピンチで新井を三振斬り
「広島6-5阪神」(4日、マツダ)
緊迫した場面を任されたことを意気に感じ、マウンドに立った。五回、4-4と同点に追い付かれ、なお2死二塁、打者・新井の場面で阪神2番手として歳内が登板。「同点だったので1点もやらないよう必死でした」。3球連続ボールも、そこから連続ストライクで立て直し、最後はフォークで空を切らせた。
続投となった六回は先頭・グスマンへの四球から2死三塁のピンチを招いた。代打・松山を歩かせ、迎えるは代打・小窪。「何回か対戦して、いい打ち取り方ができていた」と心の余裕があり、最後はカーブで空振り三振。「(交代の)選択はなかった。あそこはアイツ一人だけや」という山口投手コーチの信頼に結果で応えた。
好投したと思えば次の試合では失点と、不安定な投球が続いていた4年目右腕。この日は苦しみながらも、崩れることなく相手打線を封じる粘りを見せた。背番号26の存在感が、徐々に大きくなっている。