藤井が大激走“男前三塁打”で先制呼ぶ
「阪神3-1中日」(12日、京セラ)
ひたすら足を動かし、必死に走った。阪神の39歳・藤井が激走でチームの4連勝に貢献した。
0-0の三回1死。バルデスから放った打球は左越えへ。和田が捕球できず、フェンスに当たり、処理に手こずっている間に三塁を狙った。「(二塁を)回ってからやばい、と思った」。だが、それでもひるまずに、三塁ベースへ足から滑り込んだ。
続くメッセンジャーが鮮やかに左前適時打を放ち、藤井がホームを踏んだ。バッテリーで先制点をつかみ取った。スタンドは大歓声に包まれ、ベンチも大盛り上がりだった。メッセンジャーとのコンビでも好リードを見せ、6回を1失点にまとめた。
三塁打は阪神移籍1年目の2011年9月18日・広島戦以来、通算8本目だ。和田監督は「三塁打、打ったことあるの?というくらいだね」とジョーク交じりに話し、「紙一重だったけど、よく走った」とベテランの奮闘を絶賛した。
助っ人は、好投しながらも勝ち星に恵まれなかった。藤井は「勝ちが付かなかった。ランディーに申し訳ないことをした」と複雑な表情を浮かべた。次回登板こそはメッセンジャーが白星をつかみ取れるように自身も、もっと奮起する。