坂V三塁打で虎4連勝!貯金最多の6

 「阪神3-1中日」(12日、京セラ)

 天敵を撃って、虎が首位固めだ。1-1で迎えた八回、2死二塁から途中出場の阪神・坂克彦内野手(29)が勝ち越しの左中間適時三塁打。福留孝介外野手(38)も右線二塁打で続き、苦手にしていた中日・バルデスを攻略した。今季6度目4連勝で貯金は今季最多の6。3カード連続勝ち越しを決めた。この勢いで一気に突っ走るで!!

 大歓声をBGMに天敵までものみ込んだ。坂が均衡を破り、福留が試合を決めた。脇役と主力が織りなした見事な4連勝。猛虎が堂々の首位固めだ。

 中日の先発は、この試合まで3試合で0勝0敗ながら対戦防御率1・19のバルデス。三回に先制後は、またも決定打を欠いた。攻略の糸口が見えないまま迎えた八回2死。鳥谷が右中間二塁打を放つと、空気が変わり始めた。

 七回の守備から出場していた坂が打席に立つ。「決めてやろうというか、つなごうという気持ちが強かった」。追い込まれた後に2球ファウルで粘り、フルカウントからの8球目。直球を捉えて左中間を破った。

 今季初適時打&初打点となる決勝適時三塁打。お立ち台では「試合より緊張します。100試合以上を終えて、初打点というのも寂しいけどよかったです」。この日の主役は、照れ笑いで満員のスタンドを見上げた。

 日頃の準備が報われた。主な役割は守備固め。試合中は常に出番を想定して準備を進める。「ベンチ裏でも、できることはたくさんある。バットを振ることもだし、投手とのタイミングを合わせたり。ストレッチや走ったりして、どのタイミングで行くかを考えている」。チームに欠かせぬバイプレーヤーが存在感を見せつけた。

 福留も続いた。2死三塁。外角スライダーに体勢を崩されながら、一塁線を破る適時二塁打を放った。

 手負いだった。11日・中日戦。七回にスイングした際、右手中指を負傷したとみられ、この日はアップ後、軽めのキャッチボールのみでベンチ裏へ引き揚げた。そのまま試合までグラウンドに現れなかったが、試合では結果を残した。

 「試合に出ている以上、痛いかゆいは言っていられない。坂が打った後だったけど、それでも何とかと思った」。主力としての責任と意地で放ったダメ押し打だった。

 これで京セラドームの中日戦は10連勝。長期ロードは3カード連続勝ち越しとなり、貯金は今季最多の6となった。夏バテ知らずの猛虎が、優勝への道を突っ走り始めた。

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