大和、今季初4安打 バットで魅了
「ヤクルト3-7阪神」(14日、神宮)
コンパクトに振り抜いた結果が、今季初の4安打につながった。阪神の「2番・二塁」の大和が、バットで打線をけん引。「チームとして初戦を取れたのは大きいと思います」。6連勝にも貢献した。
まずは初回1死だ。先発・古野の真っすぐを捉えて中前打。三回2死一塁は左前へ運び、五回は代わったばかりの秋吉の変化球をたたき、三塁手のグラブの下を抜ける二塁打を放った。最後は九回2死一塁からオンドルセクの変化球を左前打。「結果としてヒットが出ただけ」といつも通り冷静に振り返った。
1試合4安打の固め打ちは、昨年7月11日・巨人戦(東京ドーム)以来。上本の負傷に伴い、5日の広島戦から二塁を守り続ける背番号0。安定感抜群の守備はもちろん、バントなどつなぎ役で、存在感は日ごとに増している。
昨年はプロ入り初のゴールデングラブ賞を受賞したが、課題の打撃は克服できず。昨年の秋季キャンプでは掛布DCにも指導を請うた。打たないと定位置を確固たるものにできない-。必死に食らいついている。
和田監督は「大和が元気になってきた」と上昇カーブを感じていた。自慢の守備と同様に、大和は「2番としての仕事をしっかりやりたいと思います」と打撃への強い気持ちを持っている。