虎の連勝6でストップ 14残塁響いた
「ヤクルト9-1阪神」(15日、神宮)
阪神の破竹の快進撃が止まった。再三の絶好機に14残塁の拙攻が響いて連勝は6でストップ。今成亮太内野手(27)が今季初の猛打賞をマークしたが、不快指数満点となった神宮の夜。さあ、切り替えろ-。長期ロード4カード連続勝ち越しをかけて、連敗だけは絶対に許されない。
虎の快進撃に、ツバメの待ったがかかる。永遠に勝てるわけではないが、自ら足踏みするような内容に悔いが残った。7連勝を目指した神宮第2ラウンドで、7試合ぶりの黒星。和田阪神が、イライラが募る残塁地獄の拙攻だ。
「5回までに、館山が投げている間にね。今日は先制しないといけないゲームだった。(館山は)今日はそんなに良くなかったと思うし、付け入る隙はあったと思うけど、それができなかった」
天敵から形はつくった。ただし指揮官の指摘通り、あと一打が出なかった。館山との対戦成績は、この試合まで11年10月5日の勝利を最後に5連敗中で、通算6勝15敗。そんな負のデータを感じさせずに攻めたが…。終わってみれば、9イニングでは今季ワーストとなる14残塁。負の連鎖は初回から始まった。
「コースをついてきた。いいピッチャーです」と振り返ったのは、初回2死一、二塁から見逃し三振に倒れたマートンだ。残塁の山はここから築かれる。二回には先頭からの連打などで2死満塁となったものの、大和が遊ゴロに倒れた。
走者を残して攻撃を終えると後味が悪い。ミスも絡めば、より流れも悪くなる。2死一、三塁を生かせなかった三回に続いた四回。無死一塁から、岩田が送りバントを試みたが捕邪飛に倒れて失敗。結果、無得点に終わり、その裏に暴投絡みで2点を先制された。
唯一の得点は、五回1死満塁での江越の遊ゴロによるもの。館山に2四球1三振だったゴメスは「フォークがいいピッチャー。他にもいろいろな球種を投げていた」と警戒を強める。これで館山に6連敗。チャンスをつくりながら打ち崩せないもどかしさ。今後も対戦の可能性があるだけに、右腕の攻略は優勝に向けた課題となった。
「今日に関しては一敗は一敗。切り替えてね」と和田監督。残塁の山も、館山の残像も今は消し去って前を向く。6連勝で止まった白星。仕切り直しの勝利で4カード連続のカード勝ち越しを狙う。
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