マートン任せろ!虎の天敵マエケン打破

 V条件はマエケン打破だ。2位・巨人に3差をつけて首位に立つ阪神のマット・マートン外野手(33)が広島・前田攻略に意欲を示した。25日の広島戦が台風の影響で中止となり、残り2連戦はジョンソン、前田が先発する。前田は27日を含め、残り11試合の阪神戦に4度先発する可能性があり、8月好調の安打製造機が攻略のキーマンになる。

 マエケンを撃たなきゃ、優勝できない!広島の緒方監督は実にいやらしいプランを温めている。残り30試合のうち、11試合を残す広島戦で前田が4度、先発する可能性がある。前田とは通算28試合を戦い、8勝14敗。対戦防御率は1・97。今季マッチアップがなかったことが幸せ…と思わざるを得ないデータが残る。そんな天敵がここぞとばかり、猛虎のVロードを阻もうと立ちはだかってくるのだ。

 マートンは言う。

 「ご存じの通り、マエケンさんはリーグを代表する素晴らしいピッチャー。何度対戦しても、とても難しい相手だと感じているよ。でも、だからこそ自分のベストを尽くして1試合、1試合、持っている力を出していきたいんだ。それが結果につながるかどうか分からないけれど、しっかりやって、何とか打っていきたいと思う」

 台風15号の影響で、この日の広島戦は早々と正午に中止が決定した。阪神はマツダスタジアムに隣接する室内練習場で全体練習を行い、好調なヒットメーカーは穏やかな表情で打撃練習を行った。時折、突風の吹き荒れる球場外の並木を見やりながら、報道陣の質問に丁寧に答えた。

 チームの天敵に対し、マートンは結果を残してきた。来日初年度の10年は対戦打率・429。前田が防御率のタイトルを獲得した12、13年は1割台に封じられたものの、昨季は打率・333とやり返した。リスペクトは忘れないが、苦手意識はないはずだ。

 春先の不振がウソのように夏場に打撃の状態はグングン上昇し、8月は20試合で76打数29安打、3本塁打、5打点と爆発。月間打率・382で、ヤクルト・山田、巨人・立岡とともに月間MVPの候補に挙がる。だからこそ前田は「マートン、ゴメスが安定している。そこで走者がかえれば(阪神は)理想的」と警戒心を強めている。M砲を打席に迎えれば、ギアチェンジすることはまず間違いない。

 それでも和田監督は「(前田は)知らない投手じゃない。戸惑うこともない」と自然体を強調した。マートンを船頭に虎打線がマエケンを攻略すれば、10年ぶりの歓喜が見えてくるはずだ。

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