福留2戦連続“4番の仕事”連勝導く
「中日0-3阪神」(4日、ナゴド)
勝負どころを迎えると集中力が高まる。ゴメスの代役とはいえ、これぞ4番の仕事だ。阪神・福留がダメ押し適時打で2連勝へ導いた。
八回だった。鳥谷の適時二塁打で均衡を破り、なお2死一、三塁。浅尾のフォークをバットの先で拾った。5試合連続打点となる中前適時打。勝利を大きく手繰り寄せる追加点を生み出した。
「ああいう形で、点が欲しいところだったから、形はどうであれ点が取れてよかった」
不振のゴメスに代わって2試合連続で4番に座り、初対戦のネイラーに対しては快音を響かせられていなかった。それでも前夜の決勝弾に続き、勝敗を左右する場面で結果を残した。
和田監督は今、最も頼りになる男に「(福留)孝介の2点目が大きかった。まだ(中日の攻撃が)2回あったから分からなかったから」と最敬礼だった。
8月11日の中日戦でスイングして痛めた右手中指の状態は、万全ではない。試合ではいまだに荒木のバットを使用する。アイシング、電気治療…。あらゆる手段で試合への準備を整えている。
全てはチームの勝利のためだ。ここ10試合は打率・378。リーグ制覇への正念場で調子を上げてきたベテランは、頂点まで己にムチを打つ。