ゴメス 同点劇呼んだ!天敵マイコ撃ち

 「阪神4-3巨人」(9日、甲子園球場)

 来日1年目から長らく阪神の4番を任されていた男がこの場面で燃えないわけがない。2点を追う七回無死一塁。打席には3日・広島戦から5番に降格したゴメスが入った。初球だった。マイコラスがボークを犯し、一走・福留が二塁に進んだ。

 「結果的には相手が2失点したので、大きいプレーだったと思う。でも、自分の打席に影響はなかった」。急きょ得点圏となったが気負いすぎることなく、心掛けたのは好球必打。最後は甘く入ったスライダーを右中間へはじき返した。

 打った後も勝利のために必死に走った。タイミングは微妙だったが、全力で二塁に到達。今成の犠打で三塁に進むと伊藤隼の犠飛で同点のホームを踏んだ。長打は8月14日・ヤクルト戦以来19試合ぶり。復調の兆しを見せた一方で、「あしたも、きょうと同じようにヒットを打てるようにするだけさ」と、かぶとの緒を締め直した。

 和田監督は「何とかあのヒットできっかけをつかんで、状態を戻せるように頑張ってほしい」と、完全復調を願った。今季は試合前の時点で得点圏打率・268と、チャンスでの凡退が目立っていたが、大一番で意地の一打を放った“元4番”。いつまでも5番に甘んじているつもりはない。

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