岩田1カ月ぶり8勝目 主軸無安打に
「阪神8-1ヤクルト」(20日、甲子園球場)
握った左拳を勢いよく振り下ろした。6点リードで迎えた八回、1点を返されて、なお2死一、三塁。阪神・岩田は川端を追い込むと内角低めへ、キレ味抜群のツーシームを投じた。独特の軌道に、首位打者のバットもついていけず、空を斬った。
負けたら自力優勝の可能性が消滅する一戦も、その重圧を受け流した。「プレッシャーはあまりなかった。分からないので。それより、自分の仕事をきっちりしようと思いました」。スライダー、カーブ、ツーシームをコーナーにちりばめ、内野ゴロの山を築く。8回4安打1失点。クリーンアップを無安打に抑える好投で8勝目を挙げた。
プロ10年目。周りを見渡すと、後輩投手が増えた。それぞれに光るモノはある。ただ、1軍で実力を発揮できずにいることに、もどかしさを感じていた。自身が先発した試合前練習中。キャッチボール中の岩田は、隣でダッシュをしていた岩貞に声を掛けた。口調は熱を帯び、身ぶり手ぶりで、実際に手本を示して見せた。
「ちょっと上体だけで投げていたから。気になるし、もったいないなあと。それで自分も肩を壊して、肘も手術した。そうなってほしくないというのがある。いいものがあるからドラフトで指名されているので、それを出してほしい。変えるどうこうより、それを出せるかどうかやから」
自身の経験、技術は惜しみなく後輩たちへ伝える。スポットライトを浴び続けた野球人生ではないからこそ、岩田の言葉は説得力を持つのだろう。
「本来なら完投すべき試合でした。移動ゲームですし、12連戦の3つめ。先発が最後まで投げることが理想でした。チームが勝って良かったです」
7年ぶり2桁勝利は厳しい状況だが大きな目標がある。初めての美酒を味わうため、左腕は自分の仕事を全うする覚悟だ。
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