鳥谷、残り9戦「あきらめない」
「巨人3-0阪神」(22日、東京ドーム)
快音は奏でられない。完封負けの責任を受け止めたのは、沈黙のトップバッター。「とにかくあきらめずにやっていくしかない」。帰りのバスへと歩きながら、阪神・鳥谷は前を向いた。残り9試合。可能性のある限り、あきらめずに戦うだけだ。
菅野に抑え込まれた。初回の1打席目はフォークを打って遊ゴロに倒れると、同じく先頭で打席に立った三回は三ゴロ。五回1死無走者では二ゴロに打ち取られた。今季、この試合まで菅野とは12打数2安打。相性の良くなかった右腕を相手に、チャンスを演出できなかった。
2点を追った八回には、先頭で山口との対戦となったが遊ゴロ。負けられない一戦で4タコの結果となった。23日の巨人戦では、ポレダとの対戦となる。鳥谷自身、今季16打数3安打で打率・188と苦手としている投手だが、過去のことは言っていられない。
「また明日です」と鳥谷。気持ちを切り替え、背水の状況から前に進むしかない。