和田監督屈辱、CSヤバイ鯉と0・5差
「ヤクルト2-1阪神」(2日、神宮球場)
この悔しさを忘れるな-。阪神はヤクルトに敗れ、目の前で敵将胴上げを見せ付けられた。和田豊監督(53)の猛抗議も及ばず、甲子園でのCS開催が消滅した。勝率5割に逆戻りし、4位・広島に0・5ゲーム差に詰め寄られた。残り1試合。このままCS進出権を手放してしまうのか。最後の意地を見せろ。
背番号「86」が泣いて見えた。サヨナラの歓喜に沸くスタンドをよそに口を一文字に結んだ和田監督が、グラウンドをクラブハウスへと向かって歩いて行った。
「執念がもう一つ足らなかったな。どことは言わないけど、その差があるんやろうね」
悔しさを押し殺すように、言葉をつないだ。
執念は見せた。八回には2死から飛び出した代打・西岡の右前打から、代打・関本の同点適時打。それでも勝ちきるあと1本が出なかった。今季何度も口にしてきたフレーズ。この日はあえて、口にはしなかった。
判定にも泣かされた。二回1死三塁の絶好機をつくると、梅野の当たりは一塁への強烈なライナー。畠山が飛び込んだが、柳田一塁塁審は両手を横に広げセーフのジャッジ。これを見て三塁走者の江越は本塁へと走った。ところが、名幸球審はアウトのコール。三塁へと転送され併殺となった。
これに対し、和田監督は猛烈に抗議。審判団が5分45秒にも及ぶ異例の話し合いの末、森責任審判が場内にアナウンス。
「球審と塁審で互いに違う判定をしました。ルールにより一番近い判定を優先し、打者はフライアウト、三塁走者アウトで再開します」
延長十回には能見をつぎ込む勝負手も繰り出した。その能見が2死二塁のピンチを迎えると自らマウンドに向い「勝負だ」と鼓舞した。
それでも勝てなかった。CS進出確定は最終戦となる4日の広島戦まで持ち越した。
「ここで決まると思っていた。最後の勝負をしたいと思います」と決意をにじませた。143試合目。今度こそ執念で勝ち星を勝ち取ってみせる。
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