マートン日本で他球団への移籍示唆
阪神のマット・マートン外野手(34)が13日、出国前の関西国際空港で、複雑な心境を吐露した。来日6年目の今季は140試合の出場で、打率・276、9本塁打、59打点。来季の去就は流動的で初めて日本の他球団で、プレーする可能性を示唆した。
「(今後は)自分もどうなるか分かりません。もし阪神からお話をいただけたら耳を傾けて考えたい。神戸は第二のふるさと。違うチームでプレーすることになれば、それはすごく大きな動きになる。6年間、タイガースでやるべきことはある程度、やったという気持ちはあります」
助っ人は退団を覚悟したように「タイガースで6年間、プレーできたことに感謝しています」と繰り返した。ただ、チームの動きを敏感に察知。「この1年、タイガースで最後になるかもしれないと思って、プレーしていました。球団としても監督が代わるし、引退する選手もいる。チームとして、変わっていく時期なのかなと思います」と受け止めた。
日本通算では832試合に出場し、打率・310、77本塁打、417打点。首位打者1度、最多安打を2度獲得し、今季は1000安打を達成。猛虎で輝かしい足跡を残した。
取材を終えると、自ら歩み寄り関係者、報道陣全員とがっちり握手。マートンはおだやかな笑みを浮かべて、日本を後にした。