新助っ人候補最有力にテルドスラビッチ
阪神が退団が決定的なマット・マートン外野手(34)の代役として、米大リーグ、ブレーブスのジョーイ・テルドスラビッチ内野手(27)をリストアップしていることが15日、分かった。球団幹部が「リストに入っている」と認めた。同内野手は長打力を兼ね備えた右投げのスイッチヒッター。登録は内野手だが、将来を嘱望されたブ軍では主に左翼を守る。
この日までにマートンの退団が決定的になった。契約上、去就がはっきりするのは11月になる見込みだが、輝かしい記録を打ち立ててきた安打製造機は6年間在籍した阪神を離れることになる。
注目が集まるのはその代役だ。阪神がリストアップした筆頭候補に米大リーグ、ブレーブスのジョーイ・テルドスラビッチ内野手の名前が挙がっている。内野手登録ながらブ軍では一塁のほかに左翼もこなす。10年にドラフト6巡目で入団後、右投げのスイッチヒッターとして将来を嘱望されてきた。今季はスプリングトレーニング(春季キャンプ)中に手首を痛め、故障者リスト入り。開幕をマイナーで迎え、6月のメジャー昇格後は28試合に出場し、打率・214、1本塁打、4打点。ケガに泣かされ、不本意なシーズンを送った。
メジャー実績は乏しいものの、マイナーではパワーも証明してきた。一昨年はブ軍傘下の3Aで85試合に出場し、打率・318、18本塁打、58打点をマーク。中長距離のアベレージヒッターともいえるが、シーズンを通して三振が少なく、日本野球への適応力も期待できそうだ。
阪神の外国人野手で残留が決まっているのは今季途中加入のペレスのみ。ゴメスの評価は球団内で意見が分かれており、去就は微妙な状況だ。昨季は打点王のタイトルを獲得したが、今季は浮き沈みが激しく、主砲としては物足りなさを感じさせた。仮にドミニカンが退団した場合でも内外野を守れるテルドスラビッチならうってつけだろう。
球団関係者によれば現在、新外国人野手のリストアップは5人程度に絞られているという。新監督就任が決まり、今月22日のドラフト会議が終了した時点で最終候補を選定する予定だが、テルドスラビッチが最有力であることは間違いなさそうだ。