走塁改革へ金本監督「盗塁練習する」
阪神・金本知憲監督(47)が26日、甲子園での秋季練習を視察し、ナインに走塁の意識付けを行う方針を示した。28日の秋季練習から盗塁練習をメニューに加える。今季はチーム盗塁数が両リーグワーストに終わっただけに、走塁面の改革も断行する。
打つ、投げるだけではない。走って走って走りまくる。重要なのは意識と反復練習。金本監督は、走塁面でも改革に着手する意向を示した。
「盗塁練習しますよ。(ヘッドコーチの)高代さんと相談して、意識を変えていかないと。意識付けするのは俺たちの役目」
今季阪神のチーム盗塁数48は、両リーグワースト。新監督の目に映ったのは、次の塁を狙う意識が足りないことで「ホームに絶対にかえる姿勢があまり見えない」と説明した。
目指すのは積極的な走塁。「アウトになってもいいから。スタート切らないと」。その意識を植え付けるために、盗塁練習を28日の秋季練習からスタートさせ、秋季キャンプでも継続させる。これまで盗塁は選手任せの一面もあったが、「背中を押してやらないと」と高代ヘッドコーチ。盗塁練習を繰り返すことで選手の意識を変える。
今季チームトップの19盗塁をマークした上本は「(盗塁の)失敗の数(11)も多かったですし、盗塁というより走塁という面でしっかりやっていかないといけない」と決意をにじませた。「走塁もうるさく言っていくことになると思う」。一切の妥協を許さぬ新指揮官が、走れる虎へと変貌させる。