阪神・金本知憲監督（４７）が２７日、ＭＢＳテレビの情報番組「ちちんぷいぷい」に生出演。番組の中で色紙に「変革」と記し、チーム改革への決意を込めた。コーチ陣に対しては積極的に意見を求める方針。一丸となってチームを「変革」に導く。

　その表情には、固い決意がこもっていた。番組の中で意気込みを色紙に記すよう求められた金本監督は、迷うことなく「変革」を選んだ。

　「今まで通りでは勝てないのは分かりました。変えていきます。意識を変え、練習を変え、試合に挑む気持ちを変える。全てを変える」

　今季もＶ争いに加わりながら、シーズン終盤に大失速した。１０年間、優勝から遠ざかった虎を再建するには、全てを変えなければならない。首脳陣、選手らの現場とフロントが一丸、一体となって「変革」に挑む決意を表明した。

　そのためにもコーチ陣に明確な要望をした。遠慮することなく、意見を言ってほしい。「意見言わないコーチはダメですよ。（自分が）裸の王様になっちゃう。そういうのはよくないし」。イエスマンではなく、監督に考えをぶつけることこそコーチの責務という方針だ。

　コーチ陣から意見を聞いた上で最終的に判断するのは当然、指揮官である自分だ。「俺も意見あるし、方針がある。最後は俺に任せてほしい」。失敗したら、また話し合い、意見をぶつけ合って、次に生かす。その繰り返しがチームを変えることにつながる。そのためにもコーチ陣と密にコミュニケーションを取るつもりだ。

　「俺にとっては最強のコーチ陣だと思う。本当に情熱もあって。俺に絶対に意見してくれると思う。みんな勝とう、勝つためにやるんだという意志を持ってくれている」

　絶大な期待と信頼を寄せるコーチ陣、そしてナインとともに挑む２０１６年シーズン。金本阪神は結束して頂点を目指す。