下柳氏が来春C臨時コーチに!左腕強化
阪神がOBの下柳剛氏(47)を来春の沖縄1軍キャンプに臨時投手コーチとして招へいすることが30日、分かった。金本知憲新監督(47)が要請し、この日までに快諾を得た。
前回優勝メンバーがまた1人、金本阪神の指導者に加わることになった。臨時という形ではあるが、新指揮官が白羽の矢を立てたのは05年の最多投手・下柳氏だ。今回1軍投手コーチに就任した香田、金村両コーチが右腕だけに、短期集中で左腕育成を託される。
通算129勝を挙げた左腕は03年から9シーズン阪神に在籍し、2度のリーグ制覇に貢献した。金本監督と矢野作戦兼バッテリーコーチとは同学年で気心知れた仲。新体制でトリオ再結成とはならなかったが、金本監督のラブコールに下柳氏がひと肌脱ぐことになった。
左腕育成は金本阪神の優先課題だ。来季37歳を迎える能見がいつまでもエースと呼ばれていては世代交代はままならない。今季の先発ローテーションでは岩田が復調したものの2桁には届かず、2年目の岩崎も伸び悩んだ。横山や岩貞、島本ら若手左腕の成長、さらには榎田の復肩…臨時コーチが担う課題は多い。指導者経験のない下柳氏だが、金本新監督がコーチの条件に掲げる「情熱」は人一倍。左腕王国の土台づくりが大きな任務になる。