高橋建氏2軍投手コーチ!虎投再建や

 阪神の2軍投手コーチに、広島、米大リーグ・メッツでプレーした高橋建氏(46)=デイリースポーツ評論家=が就任することが30日、分かった。広島時代にチームメートだった金本新監督の要請を受けて、この日受諾した。指導者の経験はないが、日米で活躍した経験を生かして左腕育成、投手陣再建を担う。また、高橋氏の就任で、金本体制1年目の全スタッフが固まった。

 日米をまたにかけて活躍した左腕が、阪神の再建メンバーに加わる。高橋氏はこの日、広島時代のチームメートだった金本監督を支える決意を固めた。

 高橋氏は94年ドラフト4位で広島に入団。1年目から1軍で活躍し、先発と中継ぎの両方で投手陣を支えた。01年には開幕ローテを任されて10勝。06年には全て救援で自己最多の54試合に登板した。

 08年オフにはFA権を行使して、メジャーリーグへ挑戦した。メッツに在籍していた09年5月2日のフィリーズ戦で、2番手としてメジャー初登板。40歳にしてメジャーデビューを果たした。メジャーで勝利は挙げられなかったが、28試合で防御率2・96と存在感を示した。

 10年には広島へ復帰し、同年限りで現役を引退。プロ16年間で日米通算487試合に登板し、通算70勝を挙げた。引退後は広島でデイリースポーツ評論家として活動。温厚な人柄で、「建さん」の愛称で親しまれている。

 1歳年上の金本新監督とは広島で95~02年まで、同じユニホームでプレーした。高橋氏にとっても新指揮官は尊敬する存在だった。

 現役を引退した翌年の2011年1月、高橋氏は本紙の企画で金本監督との思い出を語っている。「阪神に行ってからマスコミで『アニキ』なんて言われていますけど、カープでは本当に『兄貴』でした。選手から慕われていて、チームもまとまっていました」。今回の要請受諾には、現役時代に多くのことを学ばせてもらった先輩への恩返しの意味も込められているようだ。

 阪神投手陣は能見、岩田に続く先発左腕と、次世代を担う中継ぎ左腕の育成が課題となっている。先発候補は岩貞、岩崎、横山。中継ぎ候補は島本、山本ら好素材の左腕は多いが、まだまだ成長過程だ。

 46歳と若い高橋氏には、日米での経験を基にした指導で、伸び盛りの若手左腕を一人でも多く、主力選手へと成長させることが期待される。

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