ヘイグに一本化!金本虎補強の第1弾
阪神が来季の新助っ人候補をマット・ヘイグ内野手(30=ブルージェイズ)で一本化し、近日中に本格的な獲得交渉を行うことが3日、明らかになった。6年間在籍したマット・マートン外野手(34)の退団が確定し、新たにジョーイ・テルドスラビッチ(27=ブレーブス)ら5選手をリストアップしていたが、この日までに明確に照準を定めた。
マットの代役はマットに任せる。阪神がマートンと来季契約を結ばない方針を固め、新たにブレーブスのテルドスラビッチら5選手をリストアップしていたが、この日までにマット・ヘイグに一本化した。既に身分照会を済ませ、近日中に本格交渉を開始する。
金本阪神待望の新助っ人として、今季ブルージェイズ傘下3Aバファローで136試合に出場し、打率・338、11本塁打、92打点を挙げた右の内野手に照準を定めた。直近のプレー集をDVDで確認した球団幹部によれば、守備は主に三塁と一塁を守り、外野もこなせるという。
打撃は広角に打ち分ける中距離ヒッターながら、ツボにはまればスタンドまで運ぶ力も兼備。191センチ、102キロと体格に恵まれ、残留が確定したゴメスとクリーンアップを組めば威圧感は十分だ。
15年はブルージェイズでの出場がわずか10試合にとどまり、打率・250で本塁打は0。メジャー経験は乏しいものの、まだ30歳と若く、映像を見た球団幹部は今季3Aで61四球、65三振という堅実な数字を好評価。日本野球への適応力が十分あると見て獲得へゴーサインを出した。獲得が決まれば、現状では三塁のポジションを今成、新井良らと争うことになる。
昨季首位打者を獲得し、最多安打のタイトルに2度輝いた安打製造機マートンに代わる新助っ人だ。文字通り「代役」を求めるならハードルは高くなるが、球団は獲得調査を進める中で「性格」も重要ポイントに挙げた。球審の判定を不服とし、メンタル面がおぼつかなかったマートンに対するアレルギーが少なからずあるからだ。今季期待にそぐわなかったゴメスの残留を決めたのは、調和の取れる性格面を重視した側面もあったようだ。
球団幹部によれば生え抜きを育成したい金本監督はやみくもな補強には消極的だという。だからこそ白羽の矢を立てたマット・ヘイグの獲得は理にかなった金本補強の第1弾になる。