金本虎補強第3弾!イ軍3A村田獲得
阪神が、今季は米大リーグ・インディアンス傘下の3Aコロンバスでプレーした村田透投手(30)を獲得することが24日、明らかになった。近日中にも正式発表される。金本知憲監督(47)の就任後では藤川球児投手(35)、高橋聡文投手(32)に次いで3人目の補強となった。
海の向こうで苦労に苦労を重ねた右腕が、タテジマに袖を通す。阪神はこの日までに、インディアンス傘下3Aコロンバスに所属する村田の獲得を決定。デイリースポーツの取材に球団幹部は「まもなく発表できると思います」と話した。
村田は大体大から07年度の大学生・社会人ドラフト1巡目で巨人に入団も、1軍登板がないまま10年に戦力外となった。翌年から米国へ渡り、5年目の今季、6月28日(日本時間29日)のオリオールズ戦でメジャー初登板初先発。3回1/3を4安打5失点で敗戦投手となり、翌日に3A降格。その後、一度も再昇格を果たせなかった。
ただ、3Aでは27試合に登板し、マイナーリーグ最多勝となる15勝(4敗)を挙げ、防御率も2・90と安定。同幹部が「ずっと前から調べていた」と話した通り、球団は村田の動向を長期にわたってチェック。来季で31歳とまだ若く、十分に戦力になると判断し、獲得に踏み切った。
直球は平均140キロ前後と決して速くはないが、高い制球力と多彩な変化球で打たせて取る投球が持ち味。大学の先輩であるレッドソックス・上原に勝るとも劣らない“雑草魂”の持ち主で、精神面の強さも期待できる。優勝に向けた頼もしい戦力が、金本阪神にまた一人加わった。