金本阪神2・16初陣、相手は梨田楽天
金本監督初采配の相手は梨田楽天!阪神が来春沖縄で行う春季キャンプの一部日程が26日、明らかになった。金本阪神として初の対外試合は2月16日の楽天戦(宜野座)に決定。来季から楽天の指揮を執る大ベテラン・梨田昌孝新監督(62)の胸を借り、同戦で観戦が予想される星野仙一球団副会長(68)の前で金本イズムを初披露する。
金本新監督が梨田楽天を迎え、初采配を振るうことになった。来年2月の沖縄キャンプで本格始動する金本阪神は、2月16日に16年度初の対外試合を戦うことが決定。宜野座村野球場で楽天と練習試合を開催し、新生金本阪神がベールを脱ぐ。
背番号6がキャンプ中日に百戦錬磨の梨田監督と相対し、新イズムを披露する。金本監督は既に来春1軍キャンプが若手中心になることを示唆しており、この楽天戦が新戦力を見極める最初の試金石にもなりそうだ。
前政権までは例年2月に数多くの対外試合を組み、実戦で選手をふるいにかけてきたが、金本政権はこの発想を転換。高代ヘッドコーチが来春キャンプについて「よそ(のキャンプ地)へ行って、また宜野座へ戻ってバッティング練習するという不合理なことはしない」と明かしたように、指揮官は沖縄滞在中の対外試合を宜野座に限定する構想を練っている。
つまり、実戦は紅白戦が増えることが予想され、球団関係者によれば、対外試合は昨年から半減する予定だという。金本新監督の「采配慣れ」よりも、合理的に選手の練習量を確保することを優先。対外試合は厳選されるだけに、2・16の意義も高まるはずだ。
24日の球団納会で指揮官は「鳥谷、ゴメス、福留、投手では藤浪、メッセ、能見、岩田、福原、それ以外は全部空いています。ガツガツ獲りにきてください」と全選手の前で競争をあおった。指名から漏れた野手は残り5つのポジションをし烈に争い、藤川球児やFAで加入した高橋聡ら実績のある投手であっても、数少ない練習試合をアピールの場にしなければならない。
「来年の開幕のスタメンが今年と代わり映えしないとなれば、それは若手の責任でもある」と語る金本監督の新イズム浸透度をはかる初陣。監督就任の背中を押したとされる楽天の星野球団副会長が視察に訪れることも予想されるだけに、タクトにも自然と熱がこもるだろう。「超変革」をうたう虎の船出に注目が集まる。