金本監督、OBの意見「聞き入れます」
阪神の金本知憲監督(47)が28日、大阪市内のホテルで開催された阪神OB会の懇親会で、壇上であいさつした。就任1年目へ向けて、先輩の意見を吸収して成長することを宣言した。
「これからいろいろ意見、叱咤(しった)激励、たくさんあると思いますけど、OBの方々の指導が必要になってくるので、素直に聞き入れるつもりでいます。なにとぞ、お手柔らかにご指導のほど、よろしくお願いします」
吉田義男氏(評論家)、楽天・星野仙一球団副会長、岡田彰布氏(本紙評論家)ら歴代優勝監督が見つめる前で、よどみない口調で、堂々の“所信表明”。まっさらな気持ちで、監督業に臨む決意が詰め込まれていた。
OB会中には星野球団副会長から背中を押されたという。「思ったように好きにやったらいい」とエールを送られ、「勇気づけられる」と笑顔を見せた。
監督として目指すスタイルも闘将と同じなのか-。金本監督の考えは違う。中日で2度の監督経験を積み、03年に阪神を優勝へ導いた星野副会長とは、比較できないキャリアの差がある。
「(阪神が)監督3回目の星野さんと初心者の俺では違うから。岡田さん、真弓さん、和田さんに仕えたので、いいところを取り入れて、自分の色を出していきたい」
ただ、阪神を再建したい思いは、当時の闘将と差はない。新指揮官は、球団創設80周年を迎えた伝統球団の重みを感じながら、気持ちを引き締め直した。