投手キャプテン福原!金本監督異例指名

 阪神・金本知憲監督(47)が6日、大阪南港のインテックス大阪で開催された「第9回大阪モーターショー」にゲスト出演した。イベントで投手リーダー役を問われ、来季40歳シーズンを迎えるチーム最年長の福原忍投手(38)を指名。イベント後、3年間空席だった投手キャプテンに任命したことを公表した。野手キャプテン・鳥谷とのダブルキャプテン制が、金本阪神を動かすエンジンとなる。

 金本監督がダブルキャプテン制の復活を明かした。この日、ゲスト出演した西日本最大級のモーターショーで、インタビュアーから「来季は誰がエースドライバーを務めるのですか?」と質問が飛ぶと、約1500人の観衆に未発表のニュースをプレゼントした。

 「野手では鳥谷ですよね。キャプテンマークつけてますから。投手は先発と中継ぎで分かれてしまうんですけど、福原です。彼、最年長なんで。見た目はフンワリしていますけど、きちんとモノを言える選手ですから」

 無類の車好きが集う会場にアニキ目当ての虎党も大挙して駆けつけた。来季、40歳シーズンを迎える右腕の名前が挙がると、ちょっぴり意外だったのか、客席のリアクションには「おぉ~」と「へえ~」が混在した。

 イベント後の囲み取材で発言の真意を問われた指揮官は、福原の投手キャプテン就任を正式に発表した。

 「その方向です。本人にも言ってある。特に発表することでもないんだけど…。本人は“えっ?”みたいな感じで、苦笑いしていたよ。ゆっくり、のんびり屋にも見えるけど、意外としっかりしているんですよ、彼は。お手本?そうなると思うけどね。しっかり自覚もあるだろうし…」

 鳥谷が12年に和田前監督からキャプテンに指名されて今季で4年。金本監督も就任早々に続投を明言していたが、投手キャプテンは藤川球児のメジャー挑戦後、3年間空席のポスト。4年ぶりに復活する重責を広陵高の後輩でもあるセットアッパーが担うことになる。

 「40歳でリリーフというのは相当きついと思う。先発ならまだしも、連投もある。でも、その中でもまだ直球(の球威)もそんなに落ちていないし、来年も今年と一緒くらいは期待してしまう」

 来年12月で不惑の年となる福原。40歳シーズンでのキャプテン就任は他球団を見渡しても異例だ。「勝ちながら再建」を旗印に育成を主眼に置く金本監督だが、精神的支柱に据えるのはやはり熟成したベテラン。呉昇桓の去就問題が予断を許さない今オフ、17年目にして自己最高年俸をゲットした新キャプテンが、ブルペンという名のコックピットで熟練のハンドルさばきを披露する。

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