ドラ3竹安“シモネタ”グラブ投げん!
阪神のドラフト3位・竹安大地投手(21)=熊本ゴールデンラークス=が7日、大阪市内のホテルで新入団選手発表会見に臨み、担当の田中秀太スカウト(38)から「グラブは投げるもんじゃない。大切にしろ!」と珍指令を受けたことを明かした。この発言で会場に笑いを誘った新人右腕。性格は違うが背番号42の先輩下柳のように、長く現役生活を送ることを目標に掲げた。
田中秀太スカウトの秘蔵っ子が会見の主役の座をさらった。背番号42について聞かれたときだ。竹安は緊張の面持ちで話し始めた。
「阪神では下柳さんが印象にあります。長くやっておられた選手ので、いい番号をいただけたと思います」
大先輩に敬意を表すと、続けたフレーズで会場を爆笑に包んだ。
「田中スカウトに、『グラブは投げるもんじゃない。大切にしろ!』と言われたので、守りたいと思います」
インパクトあるボケに壇上中央の金本監督もニンマリ。会見後、早速「秀太に仕込まれたんか?」と声を掛けられ、指揮官のハートをわしづかみにした。
虎党なら誰しも覚えているだろう。07年の10月1日・横浜戦。内野陣にミスが相次ぎ、先発下柳はイライラ。遊撃・秀太の失策などで失点すると、グラブをたたきつけて激怒した。このシーンは5日に放送されたフジテレビ系「中居正広のプロ野球珍プレー好プレー」でも取り上げられ、見事に大賞に輝いた。
「何度も練習しました(笑)。ちょうどタイムリーなネタだったので。(試合は)リアルタイムで見ていなかったんですけど、『珍プレー好プレー』で見て知っていました」
大仕事を終えた竹安はホッと胸をなで下ろした。「小さい頃から(失策に)イライラしたことがない」と言うほど、冷静さが持ち味で「運がまわってくると思う」と道具も大切に扱ってきたという。
スタイルこそ違うが下柳のように長い現役生活を送ることがプロでの目標だ。球団からは背番号38も提示されたが「下柳さんがつけていたので。自分の中で長くやりたいというのがあった」と迷いはなかった。下柳氏は来年2月の1軍キャンプで臨時コーチを務めるが「投球術はピカ一だと思うので、そういうことを学びたいです」と弟子入りも志願。巧みなトークで会見を沸かせた竹安は背番号42にふさわしい選手を目指す。
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