新助っ人ヘイグ 神対応ツイートに警告
阪神の新助っ人マット・ヘイグ内野手(30=前ブルージェイズ)が球団から「警告」を受けていたことが17日、分かった。自身の短文投稿サイト「ツイッター」で阪神との契約合意をフライングで公表してしまったヘイグがその後、メディアにまで丁寧にツイートしている行為を球団は問題視。助言という形で「イエローカード」を出されてしまった。
ヘイグが球団からちょっぴりお灸(きゅう)をすえられた。問題視されたのは行き過ぎた「つぶやき」だった。球団関係者によると、新助っ人の旺盛なサービス精神にイエローカードが出たという。
いきなりミソをつけたのは12月1日の“入団発表”。新助っ人は契約合意後、日本でのチャレンジに胸を躍らせ、ハッピーな気持ちが有り余ったのだろう。球団の正式発表を待たずに自身のツイッターで「I am a Hanshin Tiger!」と、第1声をフライングで投稿。机上の契約書を前にエリカ夫人とともに縦じま姿の画像を公開し、「早めに来日したいよ!」と意気込んだ。
当日、ヘイグの前のめりな所信表明を報道陣から知らされた四藤球団社長は「え?そうなの…?きょう発表?そうできると思いますけど…」と、フォローするしかなかった。
正式なリリースを前に本人が入団を明かす前代未聞のハプニングだったが、これはまだご愛嬌(あいきょう)。“警告”の対象はその後のツイートだった。
多数メディアの質問にも丁寧に、熱心に応じ、ライバルとなる他球団の選手にも話が及んだため、担当者から「阪神は米国でいうヤンキースのような人気球団。ちょっとした発言が大きくなってしまうから気をつけてほしい」と注意を受けた。
とはいえ、ヘイグはもともと米国の球界関係者の間でも真摯(しんし)な性格で通っており、新天地でも問題児となる要素はないという。現在は大好きなツイートを自重気味だが、阪神はツイートを「厳禁」する通告はしておらず、ヘイグは今後もファンとの交流を続けていくもようだ。
今季ブルージェイズ傘下3AでインターナショナルリーグMVPを獲得したスラッガーは、金本阪神のキーマン。2枚目のカードをもらうことなく優良助っ人の道を歩むはずだ。