梅野 甲子園男や、聖地お立ち台に立つ
阪神・梅野隆太郎捕手(24)と江越大賀外野手(22)が20日、東京都墨田区の東武ホテルレバント東京で開催されたデイリースポーツ主催「2015阪神タイガース激励パーティー」に参加。梅野は今季、本拠地でのお立ち台がなかったことを振り返り、“甲子園の男”になることを誓った。江越は来季全試合出場を目標に掲げた。この日は、424人のファンが参加。デイリースポーツ評論家・若生智男氏、デイリースポーツ特別応援団長・松村邦洋氏もトークで会場を盛り上げた。
本拠地から離れた東京でも、虎党の熱い息吹を間近で感じた。それだけに、いっそう関西のファンへの思いが強まった。この日の参加者は、普段の甲子園の約100分の1にあたる424人。しかし、距離が近い分、熱気はいつもと変わらない。トークショーでヒーローインタビューのお立ち台に話が及んだ時、梅野は聖地への思いを口にした。
「自分はビジターの方が(成績が)いい。東京ドームも相性が良くて、東京の方は喜んでくれたと思うけど…。やっぱり甲子園がホームなので」
今季は2度ヒーローインタビューを受けたが、球場は東京ドームと京セラドーム。甲子園でのお立ち台は、14年7月21日・巨人戦が最後。黄色く染まった熱狂の渦の中心で、4万を超える大観衆に肉声を届けるという至福の瞬間からは遠ざかっている。
お立ち台といえば、阪神では今季限りでユニホームを脱いだ関本が「必死のパッチ」という定番フレーズで人気を集めた。「自分もネタというか、なんか欲しいなと思います。あれでみんなが締まるので」。梅野にしかできないお立ち台で、観客のハートをつかむ。それも理想の一つだ。
そのためには、まずは正捕手獲りが至上命題となる。現段階では出場機会があっても、打順は下位になることが現実的。「7番なら打点を増やしたい。8番を打つなら本塁打を増やしたい」。その中で、自身の役割に応じた打撃を身に付け、結果につなげる。
「まだヒーローインタビューのことを考えて(試合を)やるわけじゃないので。ゆくゆく、ファンの方に喜んでもらえるようにということ」。パフォーマンスに思いを巡らせるのは“必死のパッチ”で定位置を確保してから。そして、いずれは聖地の歓声を独占する。何度も、何度も-。