江越20発打て!下柳氏が量産厳命
阪神・江越大賀外野手(22)が25日、来季の20本塁打到達に意欲を見せた。この日、長崎県の波佐見町立波佐見中学校で行われた、プロ野球長崎県人会による少年野球教室に参加。同会最年長で阪神OBの下柳剛氏(47)から課されたノルマに力強く呼応し、来季の活躍を誓った。
レギュラーの座をつかむ。それだけでは足りない。2年目のさらなる飛躍を見据える背番号25が、下柳氏から来季の本塁打量産を厳命された。
「2桁とかいうんじゃなく、20本ぐらいは頑張ってほしいね」
そのスイングに非凡さを感じるからこそ、下柳氏のハードル設定も高くなった。シーズン20本塁打以上。打率にはあえて触れなかった。そこには同氏のこんな思いが込められていた。
軽打で率を稼ぐような選手になるな-。
猛虎生え抜きによる20本塁打は、09年に鳥谷が記録。しかし右打者に限れば06年の浜中治を最後に、その系譜は途絶えている。「浜中も打撃コーチになったことだしね」と下柳氏。同郷の後輩の、右の大砲としての飛躍を熱望した。
「自分も来年は勝負の年と思ってます」。江越も下柳氏のゲキに力強く呼応。「いい印象を与えられるように、できるだけたくさん打てるように頑張りたい」とノルマ達成に意欲を燃やした。
この日の少年野球教室には、長崎県内の16チームから192選手が参加。チームメートの松田や広島・大瀬良、今村ら長崎県人会メンバーとともに故郷の野球少年たちとの触れ合った江越は「基本を振り返るいい機会になりました」と笑みを浮かべた。より遠くへ、より強く-。少年時代の原点に立ち返る。来オフは県人会の一番星として、故郷への凱旋(がいせん)を果たす。