金本監督 ゴメスに5キロ以上減量指令
阪神・金本知憲監督(47)がマウロ・ゴメス内野手(31)に減量指令を出していたことが27日、分かった。ゴメスの帰国前に甲子園のクラブハウス内で直接会談し、5キロ以上を減量の目安に設定したもようだ。すでにゴメスには内角攻めの克服を厳命している中、肉体面での「変革」にも期待を寄せた。
4番としての期待が高いからこそ、注文も多くなる。すでに内角攻めの克服を厳命しているが、求めるものはそれだけじゃない。何より野球選手の基本となるのは肉体面。金本監督が、帰国前のゴメスに宿題を出していた。減量指令だ。
「(体重は)言ってある。量らせて帰らせたよ。面談して、いろいろ話をして。ちゃんと『体重、これ以上超えたら知らんぞ』って。(帰国前の体重は)忘れたけど、125キロくらいやったかな」
直接面談が行われたのは監督就任会見翌日、10月20日の選手の集合日だった。ゴメスが帰国前の荷物整理もあって甲子園のクラブハウスを訪れた際に、あいさつを含めていろいろなトレーニングの話になった。その中でゴメスからも減量の話が出たという。
「5キロぐらい、5%の体重を減らすってどうやこうや言ってるから、俺はそれあまり変わらないと思うよ、と(笑)」
ゴメスからは5キロほどの減量プランを提案されたもようで、それについて話し合った。5キロの減量は数字だけを見れば十分な減量と感じられるが、「元が大きいから、5キロ減っても変わりゃしない」と金本監督。もう少し減らしても長打に影響は出ないという考えだ。しかし「(ゴメスから体重)117はちょっと絞りすぎちゃうか、とかって」という本人の狙いを聞き入れ、まずは5キロ以上を一つの目安にする形だ。
ゴメスは4日に来季の選手契約が締結した際、広報を通じて「帰国前に金本監督から言われた通りに、しっかりトレーニングをしています」とコメントした。持ち前のパワーをキープした上で、動きにもキレを出す。来季の活躍を目指し、まずは金本監督との約束を守り、体を絞り込む。
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