掛布流おもてなし…安芸C接写ブルペン
阪神・掛布雅之2軍監督(60)が10日、大阪市内で行われたトークショーに参加。2月の安芸2軍キャンプでは、虎ファンのために“掛布流”のおもてなしをする考えを明かした。その目玉企画は、ファンが投手と至近距離まで近づける“接写ブルペン”。スマホで接写できるほど間近から見られることで、若手の成長にもつなげることが狙いだ。
若手育成の使命を背負い、掛布2軍監督が球春を迎える。24日間のキャンプでやることは、チームの戦力となる選手を育成すること。それは監督、コーチだけの力ではできない。熱烈な虎党のエールが、選手を育てる。
「ファンの目があるとプレッシャーがかかるし、力を抜けない。たくさんの人に来てもらえるようにしたい」
大注目は、投手と至近距離まで近づける“接写ブルペン”。これまでの投球練習は、ファンが近づくことのできないサブグラウンド横のブルペンを利用していた。だが、今春はメーン球場のファウルゾーンにあるブルペンを使うという。
スタンドのファンが金網まで顔を近づけると、投手との距離は約2メートル。スマホなどで接写することも可能な近距離で、息づかいも聞こえてきそうだ。ファンの視線があることで、投手も意識する。虎党にとって喜ばしいことが、選手にとってもプラスになる。
「(球団が)カードを作っているから。それにサインを書いて、配ればいいよね」
昨年の秋季キャンプ。掛布監督は鳴尾浜で「特設サイン会」を開き、ファンを沸かせた。今春は約5000枚の直筆サイン入り“掛布カード”を、球場に訪れたファンにプレゼントするつもりだ。
この日の午前中は、TBS系情報番組「サンデーモーニング」に生出演。箱根駅伝で2年連続総合優勝に導いた青学大・原監督に刺激を受けたことを明かした。「明るい監督。そういう雰囲気をつくってあげないと」。背番号31が先頭に立ち、ファンと一体となってグラウンドを盛り上げる。それが今、最も必要だと考える育成の土壌だ。