スケールアップした肉体が進化の証しだ。阪神・藤浪晋太郎投手（２１）が１０日、鳴尾浜で自主トレを行い、キャンプインまでの目標体重を９５キロから９７キロに上方修正した。昨季終了後は９５キロを目標に掲げていたが、すでにクリア。２カ月ほどで、９２キロから３キロの増量に成功したという。

　「１２月、１月に入ってからしっかりトレーニングをやって増えてきました。９５キロ近くになって（目標は）達成できたので、９６、９７キロぐらいでキャンプインできればと思います」

　もともと太りにくい体質だが、このオフは徹底的に肉体を鍛え上げた。１１月の秋季キャンプから連日、ウエートルームにこもると、１２月も休まず筋力アップに励んできた。

　入団時の体重８６キロから、毎年２キロずつ増やしてきただけに、加速度は増している。「キャンプインしたら、痩せることも考えないといけないので、脂肪ではなく筋力を付けたいと思います」。単なる増量ではなく、質も追い求める考えだ。

　鳴尾浜に姿を見せたのは今年初めて。選手や球団スタッフと新年のあいさつを交わし、約５時間、みっちりと汗を流した。キャッチボールでは約５０メートルまで距離を伸ばし、力強いボールを披露。「これから徐々に、肩をつくっていきたいです」。右肘炎症からの回復も順調で、４年目へ死角は見当たらない。