藤浪 右肘炎症後最長70メートル遠投
阪神・藤浪晋太郎投手(21)が17日、鳴尾浜で右肘の炎症後最長となる約70メートルの遠投などで汗を流した。実戦モードに入る時期について「向こう(宜野座)に行ってから指示があるでしょうから今考えることではないですね」と説明。今は焦らず体作りに専念する。
オープン戦初戦は2月16日のヤクルト戦(浦添)。昨季のセ覇者を相手に力試しをするのも手だが、「どこに試合があるかは知らないですし。そういう(最初の実戦に向けた調整)のではないです」と関心はない様子。全てはキャンプで状態を仕上げてからだ。
この日は阪神・淡路大震災からちょうど21年。当時、生後9カ月だった右腕は「記憶がないんで、正直何とも言えないです」と言いながらも、「兵庫が復興できたのも(阪神ではなく)オリックスですけど、優勝したので」と、野球が人々に勇気を与えたことは知っている。
これからは藤浪自身がファンに勇気を与える立場となる。「しっかりやれたら」。本番へ向け、徐々にペースを上げていく。