ドラ5青柳、変則投法は虎ニュータイプ

 阪神のドラフト5位・青柳晃洋投手(22)=帝京大=が20日、鳴尾浜のブルペンで、新人合同自主トレ2度目の投球練習を行った。同期のドラフト2位・坂本(明大)と初めてコンビを組み、計31球。横手投げと下手投げの中間“クオータースロー”で香田投手コーチから「阪神の投手にいないタイプ。楽しみです」と期待を抱かせた。

 181センチの体を沈め、体が開かぬようグッとこらえた。自ら「クオータースロー」と名付けた下手と横手の中間からリリースしたボールは、浮き上がるようにして坂本のミットへ突き刺さった。白い息を吐く青柳の表情には、充実感が漂った。

 「前回よりもいい感じでした。体の開きを意識して投げました」

 新人合同自主トレ2度目のブルペン入り。ネット裏には香田投手コーチや球団関係者の姿がズラリと並んだ。それでも「見られている意識はありましたが自分のフォームを重視しました」とサラリと31球の投球を終えた。

 ルーキーの投球を初視察した香田コーチは「映像を見ていたし、今日の感じでどうこうはない」と冷静に分析したが、独特のフォームに期待の笑みをこぼした。西武・牧田、元ロッテ・渡辺に代表される下手投げと異なるクオータースローに「新しいタイプだね。阪神のピッチャーにいないタイプで楽しみです」と評価し、実戦登板を心待ちにした。

 起用法は実戦登板を経て、慎重に見極められる方針だ。青柳本人は「必要とされるポジションで投げたい」と1軍マウンドを見据える。その上で「自由に選んでいいなら、大学時代にやってきたので先発をやってみたい」と本音も明かした。

 いずれにしても投手陣の起爆剤となる可能性を秘めている。金本監督はこれまで投手陣について藤浪、メッセンジャー、岩田、能見の先発4本柱と、セットアッパー福原を絶対的な1軍戦力と明言。その他の枠は2月1日のキャンプインから激しく争わせる考えだ。

 「真っすぐがしっかり投げられたら次の段階に入っていきたい」と青柳。22日の第3クールから捕手を座らせ変化球を解禁する考えがあるという。1軍キャンプでのアピールに備え、徐々にベールを脱いでいく。

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