池口大僧正 金本監督の護摩行を熱望

 高野山別格本山「清浄心院」の住職・池口恵観大僧正(79)が21日、京都市内で「新春のお祓(はら)いと集い」を開催し、阪神・金本知憲監督(47)に護摩行の再開を熱望した。

 恵観大僧正が新年のあいさつ代わりに野球界のまな弟子に“熱い”激励の言葉を贈った。「ぜひもう一度、鹿児島に来て、護摩行をやっていただきたい。私の教訓でもありますが、行は継続することでいっそう大きな力になります。知憲くんは来ると思いますよ」

 金本監督が広島時代から引退の12年まで1年も欠かさず続けた鹿児島・最福寺での荒行は、戦場で何よりも心の支えになった。阪神から監督要請を受けた際も恵観大僧正が電話で「絶対に受けなさい」と後押し。就任後、悩んだ背番号も「6番しかない」と強く推奨した。そんな唯一無二の師匠が「今こそ御仏(みほとけ)の加護が必要」と、修行の必要性を説いた。

 所用のため、この日の会に参加できなかった金本監督は出席者に新年の祝辞を託した。大僧正は「彼は我慢が栄光をつくり上げることを知っています」。護摩行はセ氏400度の炎柱の前でお経を唱(とな)える決死の行だ。生半可な気持ちでは再開できないが、金本監督が決心すれば、周囲に告げることなく、鹿児島を再訪する日が来るかもしれない。

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