マリナーズ青木 柴田よ「チャンス」だ
米大リーグ・マリナーズの青木宣親外野手(34)が29日、阪神・金本知憲監督(47)への「憧れ」を告白した。都内での自主トレに志願参加した柴田講平外野手(29)には金本イズムを推奨し、「監督交代は定位置奪取のチャンス」と、プロ8年目を迎える背水の門下生を激励した。
日本屈指の安打製造機は8年間在籍したヤクルト時代、「阪神の4番」の打撃を追求していた。都内で柴田らと自主トレに励んだ後、青木は「僕が日本にいたころ、金本さんが一番いいと思って見ていた」と明かした。
「なぜあんないいスイングできるんだろうって、金本さんのマネをしていたことがあった。やっぱり良いバッターのマネをしたいんで。バッティングはもちろん、メンタルの強さ、体の強さ…ああいう選手になりたいと思っていましたから。なかなかマネするのは難しいけれど、すごく参考にしていましたよ」
そんな自身の「お手本」が阪神の監督に就任する。3年間助言を惜しまなかった柴田に対し「金本さんに認めてもらわないといけない」と説いたうえで、「福留さんは(レギュラーで)決まりでしょうけど、監督が代わってパッとレギュラーになる選手もいる。監督が代わるときは自分を変えられるチャンスでもあるので」と、経験を踏まえて鼓舞した。
さらに「金本さんがトレーニングをよくすることも知っている。僕自身もトレーニングをいろいろ見つめ直して、年々増やしていますから」。金本イズムを地でいくヒットメーカーは、まな弟子にとって願ってもない師匠に違いない。