【阪神データ】春季Cは米国、奈良でも
春季キャンプはプロ野球初年度の1936年から行われているが、現在のように交通網や施設、設備が整っていたわけではなく、50年代まではホームグラウンド・甲子園でのキャンプが主体だった。戦争でプロ野球が中断した45年、戦後すぐの46年はキャンプ開催すらなかった。
53年に初めて甲子園を離れ、鹿児島市の鴨池球場でキャンプイン。56年には奈良市の奈良球場、57年は徳島市の蔵本球場でもキャンプを行っている。
今季は日本ハムが米国アリゾナ州ピオリアでキャンプをスタートさせたが、阪神が初めて海外キャンプに出たのはリーグ初優勝翌年の63年。デトロイト・タイガースに招かれ、米国フロリダ州タイガータウンに入った。80年代前半には米国アリゾナ州テンピ市、同ハワイ州マウイ島でも行っている。
阪神の春季キャンプといえば、65年からの高知県安芸市が長らくの代名詞だった。初めて沖縄本島(宜野座村)でキャンプインしたのは、星野仙一監督2年目の2003年。以後、宜野座でのキャンプが定着している。